内容紹介
★★ストーリー★★
人里離れた山間にそれは今もある……。
「白亜館」……戦前に建てられた建造物としては、
豪華すぎる白亜の大理石がふんだんに使われた
サナトリウムで物語は始まる。
白と黒の市松模様の大理石を今日も怪老は
音をたて、一歩一歩歩む。
彼は狂った半生をたったひとつの為に捧げてきた。
しかし、それもまもなく終焉を迎える。
(そう、まもなく愛しき人に出逢える……)
彼は足を止めると、ひとり薄暗く湿った地下室で
笑った……。
男は乗客のいない車内で命溢れる山の緑を
眺めていた。
最初、若々しい新緑に感嘆を漏らしたが、
いい加減飽きてきたところだった。
(今日から勤めるサナトリウムはどんな
ところだろう…どんな患者がいるのか…?)
そんな思いを乗せ、一両編成の電車は
古びた無人駅に辿り着こうとしていた……。
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